同じ地域に暮らす住民同士のつながりが希薄化しています。その結果、一人暮らし高齢者が地域の人と交流する機会が減ったり、子育ての悩みを相談できる人が身近に少なくなるなど、私たちの日々の暮らしにも影響が出ています。
異なる世代の住民同士の新たな触れ合い場として、多世代交流事業のニーズが高まっています。
このコラムでは、
文化芸術を通じた多世代交流
についてまとめます。
文化や芸術には、単なる娯楽や余暇活動を越えたポテンシャルがあります。文化芸術の力を活用しながら、世代を越えた地域のつながりを生み出す意義と課題を整理しました。
などに従事する皆様に、少しでもお役に立てればと思い、コラムを執筆しました。
この分野の研究の第一人者である草野篤子氏によると、
多世代交流とは、
「子ども、青年、中年世代、高齢者が、お互いに自分たちのもっている知恵や英知、経験や技術などを出し合って、自分自身の人間発達・向上と、自分の周りの人々や社会に役立つような健全な地域づくりを実践する活動」
です。世代間交流と呼ぶこともあります。
草野氏の言葉には、お互いの良さを尊重しながらともに学ぶことを通じて、地域住民同士のつながりを育てていきたいという強い願いが込められています。
※出典 草野篤子(2011)「世代間交流学の樹立に向けてのプレリュード」『老年社会科学』第33巻 第3号 p.466
なぜ今多世代交流が注目されているのでしょうか?多世代交流には、以下のような意義があります。
地域のつながりが希薄化し、核家族化が進行しています。その結果として、子どもたちが保護者や学校・習い事の先生以外の大人と触れ合う機会も減少しています。
多世代交流を通じて人生の先輩が育んできた知恵や、地域の文化を学ぶ機会を増やすことができます。また、中高年世代の社会参加や生きがい創出の助けにもなります。子どもたちの笑顔を見るだけで自然と元気になれます。
一方で、多世代交流事業には、課題もあります。
同じ場所で過ごす時間をより有意義なものにするためには、交流が自然と生まれるようなプログラムをデザインすることが大切です。
異なる世代の人に対して、自分の言葉で意見や気持ちを表現するのは、多くの人にとって難しいことです。そのような時にこそ、文化芸術の力が役立ちます。
文化芸術には緊張をほぐす力があります。素晴らしいアートやパフォーマンスを鑑賞して感動をシェアしたり、ともに身体を動かして技能に挑戦したりする時間は、その場にいる人の一体感を生み出します。
結果として、交わす言葉は少なかったとしても、学びとお互いへの理解を深めることが可能となります。文化や芸術には、人と人とをつなぐ力もあるのです。
「一般社団法人笑いと遊びの研究所」では、大道芸のショーとワークショップを組み合わせた多世代交流プログラムを実施しております。地域の公共施設まで出張します。
ジャグリングやバルーンアートなど、大道芸で人気の芸の鑑賞と、技能体験がセットになった内容です。お子さんから高齢者まで誰でも技能体験をできるように、大道芸の技を易しく安全にアレンジしたワークショップを展開しています。
くわしい内容は、こちらのページをご覧ください。(青い文字をクリックすると、ワークショップのページへ移動します)
大道芸ショー&ワークショップの企画書をダウンロードできます。行事計画の際にぜひご利用ください。
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